第1章

  安全運転て何・・・安全な運転をすれば事故を起さない?

 教習所や警察署へ行けば、ポスターや教則本に「安全運転」と言う文字が氾濫しています。

   安全運転・・・・文字通り安全な運転を心がけ、事故を起さないようにする。ことですよね。


 しかし、私はこの言葉に疑問を持ちます。

   安全な運転て何なんだろう?
   (いきなり、警察や教習所関係者の方に怒られそうですが、)


 皆さんは運転免許を取得されるために、殆どの方が教習所へ通われたと思います。

   机上講習で交通ルール、運転操作の方法、エンジンやブレーキの構造を学びながら、実技講習も受けられるはずです。

 最
初に走るコースは、教習所の中です。

   皆さん交通ルールと、運転操作を必死で学び、早く免許を取ろうとがんばります。

   仮免許が取れれば、いよいよ、教習所の外へ出て、一般道路講習へと進みます。


 その時、緊張しませんでしたか?

   私は緊張しましたよ。

信号無視する車

制限速度を超えて走る車

ウインカーも出さずにいきなり曲がる車

非常点滅(ハザードランプ)を点滅させたままいきなり発進する車

  「いったい何なんだ!!

  「教習所で習った交通ルールーを守る、守らないは、個人の自由か?」

   と思いながらも、隣に教官が乗っていますからね。

   私は私なりに、矛盾を感じながらも、右ヨシ、左ヨシと指差呼称して完璧な安全確認を行うのです。

  「やってられっかヨ!!」
と言ってしまえば、ハンコ押してもらえませんもんね。

 とにかく、今の目的は、免許を取ることですから、ひどい現実の中でも、理想の運転を心がけるべきなのです。




   交通ルールー以外の難題にもぶち当たります。


 右折ラインで、大型トレーラーの後ろにつきました。


 全く前が見えません。自分の信号が青なのか、黄色になったのか、右折指示信号が出ているのか?

   たまたま、トレーラーの後ろについたまま、いっしょに右折できましたし、教官にブレーキを踏まれることもありませんでしたが、

   私自身は「これでいいの?」と疑問を感じました。


 思い切って教官に質問してみました。

   「大型トラックの後ろにつくと、前の状況が確認し辛いですね。」

   「車間距離を詰めるから見えなくなるんだ!見えなければ見える位置で止まれ!!」

   「・・・・・・・・!!」


 大型トラックの車高は大きいものになれば、車高3メートル〜4メートルに達します。全長は20メートルぐらいあるでしょう。

 対するこちらは、ごく普通の乗用車です。私の乗車している目線の高さは、1メートル〜1.5メートルが関の山でしょう。

 確かに車間距離の確保は、追突防止だけでなく。前方の状況確認(視界の確保)と言う意味でも、有効な方法です。

   しかし、今回のトラックの前方の信号確認はできますか?

   そのトラックの10メートル後方で停車しても、信号の確認は難しいでしょう。

   20メートル後方で停車し、車から降りて、立って確認しましょうか?


 そんなことしたら、かえって危ないですよね。

   まして、今までそんなことしている人は見たことがありません。

   それでは、やはりこの場合、ヤマカンで、右折することでOKでしょうか?


 そんなことは、ありません。


   ある方法を使えばねかなり正確に、自分の信号の状況を判断できます。



 ひとつご紹介しましょう。


   上の話の続きですが、結局その教官は「なるほど!」うなづける解説をしてくれませんでした。

   私は、実践交通の中で、このノウハウを身に着けました。

   自分の信号が直接目視できない状況下で如何に、確認するか?


 自分が確認すべき信号以外の信号を確認します。

   信号のある交差点では、通常、車両用として最低4つの信号があります。

   右図をご覧ください。


  場面設定

 あなたの前方でトレーラーが右折しようとしています。

   あなたもトレーラーの後方で右折待ちです。

 図の中であなたが確認するべき車両用信号はトレーラーに

   遮られ、確認出来ません。



  しかし、よく見るとAとBの歩行
  者用信号は確認できるはずです。
   (Aの信号は、街路樹や建物、看板等により、確認で
   きない可能性もありますが、Bの信号は確認しやすい
   と思います。)


 まず、交差点前方のAとBの歩行者用信号を確認します。

   青ならば、あなたの信号も青です。


   と言うことは、対向車側も青信号です。

   トレーラーが動かなければ、対向車が向かってきている証拠です。


 その後、先ほどの歩行者信号が青の状態のままで、トレーラーが右折を開始しました。

   これは、対向車が途切れて、トレーラーが右折可能と判断した証拠です。


  しかしこの場合は、注意が必要です。


   トレーラーはあくまでも、自分の車だけが右折できるかどうかだけを判断しています。


  後続のあなたの車も一緒に右折できるかどうかなどは、全く考慮していません。



   トレーラーが厳しいタイミングで、右折を行った場合、不用意に後ろについて一緒に右折したりすると、あなたの

   車の横っ腹に直進車が突っ込んできます。


  あなたは、無理に右折開始せずに、右折のためにトレーラー

  の停車していた位置まで進み、一旦停車します。



   トレーラーの右折を見送り、自分の目で、対向車や、右手の横断歩道の状況を確認し、自分のタイミングで

   右折してください。

  決して、トレーラーのタイミングに合わせて、

  一緒についていかないように!

 ヤマカンで絶対に右折しないでください!

 次に、先ほどの歩行者信号が点滅し、赤に変わりました。

   通常、この約5秒後にあなたが確認すべき車両用信号は黄色に変わり、更に5秒後に赤に変わります。

   このときに、トレーラーが右折を開始しだした場合は、あなたは、どう対応しましょうか。

   あなたが、その交差点の信号機に、右折指示信号が装備されていることを前もって知っているならば、

   そのタイミングで、

  右折指示の→が点灯した事は、間違いありません。


   左右と、対向車、右側の横断歩道の確認をしながら、右折してください。


   逆に、その交差点の信号機に右折指示信号が装備されているかどうか解らない、または、

  装備されていないことを知っている場合は、交差点内に進入する手前で、停止した

  ほうが無難です。



   前方車両が、普通車の場合、交差点の右折にたいした時間はかかりませんが、トレーラーとなるとかなり時間

   がかかります。

   あなたが本来確認すべき、信号が赤に変わって約5秒後には、あなたの車線と交差する道路の車両用信号は

   青に変わります。


 注意すべきは、左右から発進するバイクです。.


  バイクの発進加速は、車と比較にならないほど早いです。

   あなたが不用意に交差点内に進入すると、バイクがあなたの左右から突っ込んでくる可能性があります。


   いかがですか?

   見えないから仕方がない、いないだろう、こないだろうでは、最悪の結果を招いてしまいます。

   実践交通においては、情報確認(危険予知)のために

利用できるものは、なんでも利用するべきです。

 教習所では、交差点で左右の信号(自分が守るべき以外の信号)を見ることをタブーとしています。

   交差点で、少しでも早く発進したいために、あなたの車線と交差する道路の信号を確認して、黄色から赤に

   変わる瞬間に、自分の信号がまだ青になっていないにもかかわらず、スタートすることを防ぐためです。

   そのために、最近、車両用信号は、横方向から確認できない(前方からしか色の確認が出来ない)タイプへと変更

   されつつあります。


 しかし、上の図に示す、左斜め前方(信号A)と、右斜め前方(信号B)の歩行者信号は、確認できるはずです。

   あなたが、単に他の人よりも少しでも早くスタートするために、この方法を使ってはいけませんが、危険を回避するため

   ならば、このノウハウは、交差点における情報察知の手段として有効に機能するはずです。



   交差点における、歩行者用信号もふくめたすべての信号の変化の順番を覚えることにより、

   あなたが取るべ行動を事前に察知し、判断できるようになります。


   
このテクニックは、右折以外の場面でも、様々な状況予測に役立ちます。

   更に詳しい内容は私の「交差点通行方法の極意 直進・左折編」のカテゴリーに解説しましたので、そちらをご覧ください。



  ここまで読まれて気づかれましたか?

   そうです。一般道路へでれば、周りは、危険のルツボです。

   安全な環境などどこにもないのです。

   教習所の中では、同じ形の車だけが、ルールに則って(そうしないと教官にハンコもらえないですもんね。)

   整然と走っていましたが、

  外はどうですか?

  軽自動車

  ワンボックス車

  大型トラック

  トレーラー

  レッカー車

  ミキサー車

  大型バイク

  中型バイク

  原付バイク

  歩いている歩行者

  走っている歩行者

  全速力で走っている自転車

  メールをしながら走っている自転車

  まっすぐ歩かない酔っ払い

  ボールを追いかける子供

  ゆーーーくり歩くお年寄り

  飛び出す猫・犬

  にげないハト

  ・・・・・・その他多数・・・

  何でもいます。


   これぞまさしく混合交通です。


 教習所の机上教育でも教えてもらったはずです。

   その実践トレーニングとして、路上教習があるのです。


 しかし、上に上げた様々な移動物体が縦横無尽に(隣に怒鳴りつける教官はいませんから)行きたい方向へ

   動いているのです。


 そんな環境の中で、私だけが、教習所や講習会で教わった安全運転を実践していれば事故は起きないので

   しょうか?


 私は、非常に疑問です。


 教習所や講習で教わる教育は、皆さんが交通ルールを正しく守り、充分注意して、やるべきことをやり、やって

   はいけないことをしないようにして
、ルールーやマナーを守らない、不心得物をこれ以上増やさず、交通環境を少し

   でもよくするために行われています。


   とても大事なことです。

 しかし、実際に免許を取られてこれから、ハンドルを握るあなたは、不心得者がいっぱいいる中に

  ほうり出されるのです。


 免許が取れたということは、最低限のルールーとマナーと運転技術をを身に着けた段階だと考えてください。

 これからは、そのルールーとマナーの基本を活かして、応用していくのです。

   これは、一種の職人的なキャリアと考えてもらった方がよいかもしれません。

   職人の技術は教えてもらうものではなく、盗めと言います。


 しかし、盗むのに時間がかかって、事故を起していたら意味がありません。


 ルールやマナーを守ること、それはとても大事なことです。その基本はしっかりと心の中に刻みこんでください。

   でも、これから交通社会に入る人は、

  「絶対に事故を起さない!事故に巻き込まれない!」

   と言うことを大前提に考えてください。そのためには、実際の交通事情に合わせた、もっと踏み込んだノウハウが

   要求されるのです。


 事
故がおきたとき、あなたが加害者となれば、

  「俺はルールを守ったのに、相手がルールーを守らないからこうなった」

   ではすまないんです。


   あなたは、

  自分の周りには交通ルールを守らない人も沢山いることをしっかり

  と認識した上で
、その環境の中で、あなた自身がいかに、事故を

  起さないようにするには、どうしたらよいかを考えてください。



   一言で言えば危険回避運転です。


 事故を事前に予測し、それを回避する方法を身につけることです。


  「安全」とは、忍び寄る様々な危険や事故を回避した結果初めて現れる事象なのです。

 危険を回避し、事故を予測して回避する。

   その結果あなたは、初めて、
「安全運転者」となりえるわけです。


   もっと解りやすく言えば、

   障害物レース(レースと言っても、スピードの出しすぎはだめですよ。障害物をクリアできなくな

   ります。)を想像していただければ、早いと思います。


 しかし、テレビゲームのように四六時中、障害物が現れたり、攻撃されたりすることはありません。

   非常に
神出鬼没なんです。

   普通に走行していれば、何年も障害らしきものに会わないかもしれませんし、ついさっきクリアした危険が、

   数秒後にまた現れることもあります。


  だから、怖いのです。

  油断していると、すぐにゲームオーバーとなりますよ!

   交通事故のリセットは出来ません。

   あなたのライフ(人生)はたった一つなのです。

 実際の交通の中では極端な言い方かもしれませんが、「安全運転」をしようと思わなくて結構です。

「危険回避運転」に徹してください。

しかも、カッコよく、さりげなく、危険を予測し、

無理なく、回避するのです。

 何度も言いますが、実際の交通社会の中は、危険だらけです。

   だからと言って、ビクビクしていては、だめですよ!

   肩にガチガチに力が入って、ハンドルを握る手は汗だらけなんてかっこ悪いですもんね!

   そんな運転を続けていたら、あなたは、ペーパードライバーになってしまうかもしれません。


   あなたも、ただの「安全運転者」ではなくて、どうせなら、「カッコイイ安全運転者」になりたくないですか?

  信用と信頼と憧れを稼ぐプロドライバーになりたくないですか?

   私のノウハウには、そのために必要な、秘策がぎっしりと詰まっています。

   その秘策をを手に入れることによって、あなたは、

  事故を起さない、「カッコイイ安全運転者」の称号
を得られるでしょう。

     
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